鋼の錬金術師3 荒川弘 ガンガンコミックス

世の中で流行っているというので買ってみて、そしてはまりました。おもしろいや。
あれですね、ロイ・マスタングがでてきた瞬間に「これかーーー!」と思いました。腐女子のハートをわしづかみですね。こりゃ人気が出るわ。この人を見た瞬間に、鋼バブルもそれは起こるわ、ワンピースから流れてくのしょうがないわ、と思いました。
主人公は14とか15とかでちびなので、ショタ好きの人が転んでるらしいですが…わたし、ショタ属性ないので、そういう意味では大丈夫だからよかったよ。普通に面白く読みました。腐女子妄想なし!
3巻では技術屋美少女が出てきて、これもお約束だなあ、と思いました。はずしちゃいけないところでは、はずさない、安心してジェットコースターに身を任す感じが好きだな。ただ、2巻の幼女と犬の話はちょっとだめだ。あれ、パートのおばちゃんに貸したらお昼休みに読んで泣かれちゃったよ。困った困った。

鬼首峠殺人事件 五百香ノエル ディアプラス文庫

ヤオイ小説です。なんちゃってミステリなので、それについては全然期待しないで読みます。主人公たちがラブければいいのだ。これは人気があるらしく、5巻目です。1巻でくっついたカップルがずっと同じようなことでなやんだりいちゃいちゃしたりですよ。でも好き。
インターネットの巨大掲示板のオカルト板に書いてある事が事件の発端だったりします。少女向け小説とはいえ、こういうふうに2ちゃんねるが出てくると、不思議な感じだ。
そのオカルト話になぞらえて殺人が起こるんだけど、実はそのオカルト話は実際にあったことが元になっていて…という話でした。
しかし、このシリーズはいつも連続殺人で、本当に何の罪もない若い子が殺されるのが辛いなあ。まあ、そんなものなのだろうけど…。うらまれて悪い人が殺されて、被害者だった人が罪を犯して裁かれるのと、なんも悪いことしてない人が殺されて、罪を犯した人が裁かれるのと、どっちがいいのだろう。どっちもイヤだな。やはりわたしはミステリには向いてないのだ。

のだめカンタービレ2 二ノ宮知子

主人公は新しい師匠と会ったようです。
でもやはり変な人。
どこかにいそうな変な人、を描くのがうまいなあ。
変な人なんだけど、才能がある。
その落とし方と持ち上げ方がうまくて、読んでて気持ちいいです。

今回、コタツを部屋に持ち込まれていろいろ迷惑をかけられる話がありましたが、わたしはこれはギリギリダメでした!
むかつく。わたしはこの世で他人に家を汚されるのが一番耐えられませんよ。

さて、今後どうなるんだろうな。3巻を買いに行かなくちゃ。

のだめカンタービレ1 二ノ宮知子

弟にお勧めされて買った奴。
失礼な人に懐かれていろいろ迷惑をかけられる話。
こういうのは、嫌がりながらも許してしまう、その境界線が大変難しいと思うんだけど、そのギリギリさがちょうど良かったです。
映画とかで、むかむかして「コメディー」って書いてあったけどひとつも笑えなかったのとかあるもの。
音楽大学に通い、自分の夢へとなかなか進めずに苦悩する
天才とかいわれてるカッコいい主人公。
だらしなくて空気の読めない女にストーカーまがいのことをされます。
主人公は、ヒロインをすごいむかつくやつだと思ってるけど、ときどき感心したり、才能があるなと思ったり、
うれしくおもったり、可愛く思ったりしてしまう。
そうやってはまりこんでいくのですな。
そして、適度にサクセスストーリーっぽいから面白いです。

満月の夜、モビイ・ディックが 片山恭一

「世界の中心で、愛を叫ぶ」よりは大人向けなのかなあ。
「世界の中心で、愛を叫ぶ」より好きかも。
主人公達の、頭のいい振りをしてる会話が変だけど。
この小説、あんまり主人公に若い印象がないんだよな…。

自分の辛いことは、逃げないで何が辛いのか見極めなくちゃいけない、という話でした。
当たり前の話ではあるな。
できないんだけど。

しかし、「金持ち父さん貧乏父さん」でも
「自分の恐怖や不安が何から来るものかいつでも
把握してなさい」というくだりがあった。
とてもいい言葉だと思ってる。
どちらかというと、この本より金持ち父さんの方が
そのことについて判りやすかったと思うのは、
私の恐怖は愛とか人生とかより金銭的なものだからなのだろうか?

世界の中心で愛を叫ぶ 片山恭一

まわりでこの本を読んだ人はみんな
「わたしはそんなに泣かなかった」
と言う。
わたしもそう言った。
文章が、あんまり好きではないのです。
もっと、流れるような綺麗で繊細な文章を書く人だったら良かったのになあ…と、ちょっと思いました。
でも、嫌いではないです。
細かい場面ではうなずくことが多い。共感する。

美しい恋愛に憧れる人がはまりそうだな。
まあ、昔からよくある話ではある。
小学生とか、中学生の頃によく漫画でそういうのがあって、大泣きした覚えがある。
身近の人の死を経験してないほうが、そういうのでは泣けるんじゃないかという気がする。(あるいは、読みすぎで慣れたのかしら?)